今までイヤホンとヘッドホンに費やしたお金は20万ほどでしょうか。
イヤホンやヘッドホンって底なし沼で、追求してもし足りないくらい、究極を求めてしまうんですよね。
究極なんてありはしないのに、一瞬でも垣間見える世界の広がりが素晴らしくて、どうしても追い求めてしまうものです。
それだけイヤホンやヘッドホンにお金を使ってきた私ですが、今回クラウドファンディングで面白そうなイヤホンを見つけて購入しました。
(現在、当イヤホンのクラウドファンディングは終了しています。)
ノイズキャンセリング機能であれば、あのSONYのwh-1000xm3を凌駕するという噂らしいです。それなのに金額は抑えめ。これは気になりますよね。
買って実際に使ってみたレビューを記載しました。是非お読みください。
1MORE EHD9001TA
このイヤホンは機能がたくさん搭載されていて、使っていて面白いんですよね。
まずはオススメポイントをご紹介。
- Qi充電(乗せるだけ充電)が可能!
- 2段階ノイズキャンセリングで快適!
- 外音取り込み機能搭載!
- aptxとaacに対応!
- ノイズキャンセリング有で5時間使える!
EHD9001TAのオススメポイント1 Qi充電
イヤホンでありながらQi充電が出来る機体を初めて買いました。
Qi充電はそもそも台座の上に置くだけで充電が可能という代物です。
普段使いするものだから、簡単かつ便利に充電が出来るって良いですよね。
しかも、急速充電まで対応!
ヤバイ!充電してなかった!
そんな時でも焦らず、15分充電すれば、120分使用できるスグレモノなんですよ。
実際置いてみて分かるのが、ケーブルを探して差し込む動作が無いことで、こんなにストレスが無いんだなあというちょっとした感動です。
台座自体に接続するので、本体との接続は不要になるんですね。
勿論台座を持ち運ばずとも、本体とTypeCケーブルをつなげて充電も可能です。
EHD9001TAのオススメポイント2 2段階ノイズキャンセリング
EHD9001TA最大のストロングポイントと言って良いと思います。
2段階ノイズキャンセリングが本当に素晴らしい。
筆者はこのためだけに買いました。本当に。
ノイズキャンセリングとは、雑音をシャットアウト出来る機能なのですが、2段階で機能を調整できるイヤホンはなかなかありません。
側面に配置されているタッチセンサーを2度押すことによって、ノイズキャンセリング機能をオンに出来ます。
まず、言わせてください。ノイズキャンセリング機能についてはSONYのイヤホンWF-1000XM3を凌駕しています。
ノイズキャンセリングが最強に効いていて欲しいんだ!という方には本当にお勧めです。
ノイズキャンセリングのメリット
電車に乗ったとき聴こえてくるあの「ガタンコトン」がノイズキャンセリングをオンにすれば、体感で3分の1までカットされます。耳栓ですかこれ?
(最大で40dBカットされるとのことですよ。)
誰かの喋り声や、通勤・通学で聴こえてくる「いびき声」さえもシャットアウト。
音楽を流してしまえば、もう一切外の音が聴こえないレベル。
好きな音楽に集中したいとき、勉強で他のことを気にしたくないときには最高です。
あまりに音がカットされすぎると言う場合には、モードを切り替え、一段階ノイズキャンセリングを落とせば丁度いい塩梅となります。便利!
筆者としては、この機能がEHD9001TAの最大の売りだと思っています。
ノイズキャンセリングのデメリット
ノイズキャンセリングの強さゆえなのですが、あまりに静かすぎるところで、ノイズキャンセリング(強)を使用すると、「サーッ」というホワイトノイズが聴こえてきます。また、ノイズキャンセリングの性質上少しだけ耳を圧迫するような感覚があるかも知れません。
上記は何かの異常ではなく、ノイズキャンセリングの機能によるものなので、安心してくださいね。
もし気になる場合は、一段階落としたノイズキャンセリングにする、もしくはノイズキャンセリングをオフにすれば、問題ありません。
要するに、シチュエーションに沿ってノイズキャンセリングを利用すれば良いのです。
EHD9001TAのオススメポイント3 外音取り込み
外音取り込み機能は、イヤホンを耳にはめていても、外の音が聴こえる、と言う機能です。とっさに話しかけられたときや、耳から外すのが面倒くさいときに切り替えるモードと言えますね。
外を歩いているとき、周りに注意したいから小さく音楽をかけて、気をつけて歩く・・・。と言うときに使用できますよ!
EHD9001TAのオススメポイント4 aptxとaacに対応
aptxとaacとは、コーデックといわれるものであり、標準で使われている「sbc」に比べて音質が良いと言われています。
その「sbc」よりも「aac」が上位で更に上位が「aptx」となっています。
この3つで言えば下記の通り。
sbc<aac<aptx
詳細に言えば、これ以外にもコーデックは存在しますが、良い音が聴こえるようになっているんだ!と簡単に捉えてもらえれば良いです。
EHD9001TAのオススメポイント5 ノイキャン有で5時間使用可
普段使うものだからこそ、途中で充電が切れてしまうと不便ですよね…。
ですが、EHD9001TAは、ノイズキャンセリング有で5時間使用可能なので、その心配は不要です。
ノイズキャンセリング無しなら、6時間使用可能!
本体ケースを利用すれば以下の通り。
- ノイズキャンセリング有:5時間 本体利用時:13時間 合計18時間
- ノイズキャンセリング無:6時間 本体利用時:16時間 合計22時間
簡単な普段使いであれば問題ない時間ですし、旅先にもっていくとしてもこれだけの時間使えるのだとしたら困らないですよね!
1MORE EHD9001TAを開封する!
ここまではEHD9001TAのオススメポイントを見て頂きました。これからは実際の内容物や使ってみた感想について記載していきます。
外箱。きっちり作られた化粧箱からは高級感を感じますし、何より安さを微塵も感じない。1MOREさんの本気を感じます。
まずはこの箱をじっくりと見て、所有欲を高めていきましょう。
ちなみに外箱に記載のある、True Wireless(トゥルーワイヤレス)は完全ワイヤレスということを指します。要するにケーブルがない無線イヤホンですね。
ANCはアクティブノイズキャンセル。音を打ち消してくれるノイズキャンセリング機能が搭載されているという意味です。
何だかイタリアンレストランのボードに書かれているようなイラスト。
手が込んでいるなあ!と言う嬉しさを伝えたかったんです。
こういう遊び心って良いですよね。
こちらがイヤホンと本体ケース。
ピッカピカに輝くイヤホン達と、その洗練されたカーボン調デザイン。
早く…聴きたい。聴いてこのイヤホンがどんなに良いか感じたい。
その内なる感情を煽り立ててきます。
こちらが1MORE EHD9001TAの内容物。
- イヤホン
- 本体ケース
- キャリングケース
- USB(Type-C)ケーブル
- マニュアル
- 替え用のイヤーチップ
上記がそろっています。内容物だけで利用可能ですし、充電までできます。
注意すべきなのは、Qi充電用の台座は別売りだということ。
もしQi充電を利用したい場合は、別途購入してくださいね。
イヤホン近影。
カーボン調のデザインはやはりそそるものがありますね。
替えのイヤーチップが同梱されているので、最初から装着されているイヤーチップが大きい、または小さいという場合、変えて使用することが出来ます。
耳に合ったイヤーチップを使用することで、音質やノイズキャンセリングの効きに影響が出たりします。試してみてください。
本体ケース。踊る1MOREの文字。
1MOREというメーカーのイヤホンは初めて購入しましたが、いい仕事をしています。
マットな質感から傷一つない滑らかな仕上がりが見て取れます。
充電ポート部分。
Type-CのUSBケーブルが主流となってきましたね。
個人的には非常に喜ばしいことであり、全て統一されても良いと思います。
表裏がないので、どちらでも刺せるというのは凄く便利。
細かなところでストレスが無いというのは、ユーザーにとって大きなメリット。
EHD9001TAもその流れにきちんと乗っています。
台座に乗っけることでQi充電が出来るようになっています。
素材的にホコリを吸いやすいので、お気を付けて。
本体ケースを開けたところ。
イヤホンとかっちりハマりそうな仕組みと、やはり内部まで綺麗な仕上がり。
実際入れてみると、「カチッ」という小気味良い音とともに、磁力と共に収まりました。あるべき所に収まる快感でしょうか。
小さな使い勝手の良さがたまらなく心地良い。
中にイヤホンを入れるとランプが光ります。
充電中や充電が完了したかどうかは、このランプのカラーで判別します。
- 緑:満電量
- オレンジ:中電量
- 赤:低電量
1MORE EHD9001TAを使った感想
1MOREを2週間ほど使ってみた感想を記載していきますね。
やっぱりノイズキャンセリングがすげぇや…。
まずはこの一言に尽きます。ノイズキャンセリングの優秀さがあまりに際立つ。
筆者の通勤時間は行きと帰りでおおよそ3時間弱。
少しでも電車に乗っている時間を快適にするためにと考えた結果が「ノイズキャンセリング」と言う選択肢だったんです。
初めて使う方、きっと驚くと思います。
音楽流しながらノイズキャンセリングをオンにする。
すると、スッと騒音が10段階で言えば、7段階~8段階ほど下がって、聴いている音楽だけが流れてくる。
あれ、音量変えてないのに音が大きい…?
周りの騒音がどれだけ自分の聴きたい音楽を妨げていたかに初めて気付くんです。
耳を守るためにも、音を変えずにくっきり、はっきり聴ける。
これこそがノイズキャンセリングの真髄だと思います。
EHD9001TAの音質
低音域でのゆがみが少ないダイナミックドライバーと、中高音域の再生が得意なバランスドアマチュアドライバーを組み合わせたハイブリッドタイプ。また最終チューニングをすることで、バランスのとれた、自然で心地よい表現を提供します。
上記の通り書いてあり、正直うとい私には良く分かりませんでした。
解釈としては、「それぞれの良いところを組み合わせて最高の状態にしたぜ!」だと思ったので、これは期待!とワクワクしていました。
実際、相当高音質です。
低音の迫力、中音域の伸び。相当にレベル高いです。これは本当に良い。
ただ、高音が弱い気がしました。
ちょっとエージングかますかなあ…。「さ行」が刺さって聞こえるイヤホンあんまり無かったからビックリしちゃった
自分でも驚いていますね。 — まらえもん (@manaka72) January 21, 2020
自分でも驚いていますね。
基本筆者が使用していたのは、バランスよく聴けるタイプのものが多く、曲調によって得手不得手がないイヤホンばかりでした。
そのため、高音が刺さる、と言う感覚にびっくりしてしまったんですね。
具体的には、以下の通り。
- ハイハットの音が若干キンキンと聴こえる
- 「さ行」が刺さって聴こえる
- 高音がシャリシャリするイメージ
こんな感じでしょうか?このイヤホンが悪いということではなく、相性の問題なのです。
EDMやロック系統の音楽を聴いていくと、ドンピシャ。
うお、やっぱりこのイヤホンすげえや・・・!と再度の驚きを得ることが出来ました。
筆者は気分によって使用するイヤホン・ヘッドホンが違うので、EHD9001TAが自分の耳に馴染み切っていないということもあるかもしれません。
実際、1日中使っていたら高音が気にならなくなっていきました。
やはり、慣れが大きいのでしょう。
EHD9001TAの使い勝手
使っていて気になる点、良い点がいくつかありました。
ノイズキャンセリング機能がデフォルトではない
好みの問題ですが、ノイズキャンセリング機能がデフォルトではありません。
何を言っているかと言うと、起動時初期設定されているモードが「通常」モードなのです。
殆どのイヤホンが「ノイズキャンセリング」モードがデフォルトとして設定されているので、最初は戸惑ってしまいました。
このイヤホン、ノイズキャンセリングが全く効かない…?と焦りましたね。
勿論、実際にはモード切替するだけなので問題はありませんでした。
モード切替が一方通行でちょっと不便
モード切替が一方通行にしか変更出来ません。
そのため、モード変更をする度、以下の動きをループします。
- ノイズキャンセリングオン(強)
- ノイズキャンセリング(低)
- 外音取り込み(パススルー)
- 機能オフ⇒1に戻る
仕組み上しょうがないなあと思うものの、他に方法があったら最高でした。
恐らく使用する際は、ノイズキャンセリング強の時に話しかけられて、外音取り込みモードにするという使い方が多いと思うんです。
だからこそ惜しかったなー。すぐ任意のモードに切り替えられたらなあ・・・。
と思うのですが、実際モード変更は二度イヤホンの側面をタップするだけ。
このタップ感度が相当良くて、その点は良いですね。
EHD9001TAの途切れ辛さは?
BlueToothイヤホンの宿命と言えるのは、いかに「途切れ辛い」か。
無線であるがゆえに混線すればするほどつなぎ先が分からなくなり、プツプツと途切れていき、しまいには音が聴こえなくなる・・・。これがデメリット。
EHD9001TAは途切れ辛いチップを使用しているということで、楽しみにしていました。
結果…。
頑張ってる!普段使いなら途切れない!
という感じでした。
途切れるポイントはやはり、人が多い場所。
新宿の混雑したホーム、渋谷のスクランブル交差点。
プツプツし、途中で音が飛ぶことが何度かありました。
それでも復旧は早く、さほどストレスにはなりませんでした。
中には音が飛びっぱなしで戻らないイヤホンもあるだけに「やるじゃないか」と感嘆しました。
勿論、「まったく途切れない!」というというのがベストですがそこまでは難しいですね。
ペアリングが早い
初期設定を済ませていれば、本体ケースを開けた時に、すぐペアリングされるんです。シャキーンと音がして、装着すれば使えるようになります。
これ便利ですよね。実際この機能が無く、いちいち設定する必要があるなら正直選ばないんですが、搭載されているだけで「やっぱりこうじゃなくちゃなあ」と思います。
アプリで音が変更可能
アプリでイコライザ(自分で音を調整できる機能)が使えるイヤホンってそこそこあるんですよ。このEHD9001TAも例外ではなくて、実際に変更可能です。
ただ、GooglePlayでダウンロードしようとするときのタイトルが「万魔助手」というもので、相当不安なんですよね。
アプリケーション一覧では名前が変わって「1MORE MUSIC」となっています。最初からそれで良いのでは…?
インストールして使ってみたところ、真面目なアプリケーションなので問題ないのですが、ちょっと慣れるまでが大変です。
ただ、いじってみると、気になっていた高音のシャリシャリを軽減することが出来ました。あれ、これでもう弱点が相当無くなったのでは・・・?
まとめ
- ノイズキャンセリングは最高!優秀!
- 高音が苦手。低音は最高!
- 機能面は優秀!ストレスが無い!
- アプリで音を好みに変えて、弱点をカバー
気になる点は幾つかあるものの、それが改善されたら化け物じみた一品でした。
コストパフォーマンスが良いだけに、ここまで完備されてたら文句無いですね。
高音も好みだったら完璧で、ぶっちゃけSONYよりもこっち!って色々な人に薦めます。
SONYのwh-1000xm3が約2万5000円なのに対し、1MORE EHD9001TAは1万9800円。
おおよそ5000円は安く買えて強力なノイズキャンセリングをお供に出来るんです。
筆者からすれば、選択肢の一つになり得る一品でした。
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