まらえもん イズ ノット デッド

柿生スタジオのまらえもんが綴る日常です。

文系で経験年数5年のSEが4回目にして基本情報技術者試験に受かった話

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タイトルの通りなのですが、4回目にして基本情報技術者試験にようやく受かることが出来ました。

実際は7回申し込んで、行ったのが4回。行かなかったのが3回。

基本情報技術者試験の第一関門は受けに行くことだと巷では言いますが、割と本当だなあと今でも思います。

今日は受かった今だからこそまとめられる基本情報技術者試験についての感想を書いていこうと思います。

 

 

基本情報技術者試験ってそもそも何?

基本情報技術者試験はSE(システムエンジニア)の登竜門として位置付けられる資格の一つであり、新卒エンジニアはまずこの資格合格を目指す会社が多いですね。

IPA独立行政法人 情報処理推進機構が実施しているもので、「国家資格」です。

昇格の条件になったり、一時金や報奨金が出るなど、金銭面でやる気が出るような仕掛けが作られている会社が多いです。

エンジニアは自己研鑽が常に求められるために自学自習の習慣がないといけません。

システムは日々進化を遂げていき、社会的なニーズがどんどん増していくので、自身をアップデートしなければ追い付かないのです。

新しい技術が次々とリリースされていく中、そこに追いついていくための基礎知識が「基本情報技術者試験」に詰まっていると言えるかもしれませんね。

 試験は午前と午後に分かれており、以下の通りです。

  • 午前は9:30~12:00(150分)で4択より選択
  • 午後は13:00~15:30(150分)で11問より5問を選択、回答

どちらも100点中、60点以上を取らなければ合格とはならず、毎年「15~30%」の合格率となっている難関資格の一つです。

 「基本情報技術者試験」という偏見

基本情報技術者試験

この名前に泣かされる人はどれだけ多いことでしょうか。

と言うか泣いた。

SEではない人に資格の試験があるんだ、という話をすると、「大体何の試験?」と聞いてくれます。

基本情報技術者試験って言うんだけど・・・。」と言うと、笑いながら

「えっ?簡単なんでしょそれ?」と言われます。

ちげえんだよ!難しいんだよ!!!と心の中で叫びながら「いやぁ難しいんだよ・・・」と小声になって返します。

受かった人に話を聴けば、「いやー午後はノー勉で行けるんだけど、午前は勉強しなきゃいけないから難しいんだよねえ」と大体の人が言いました。

ふーん、そういうものか・・・。と思いましたが、今でもあの人たちは嘘しか言ってねえ・・・。と思っています。

SEとしての基礎や基本には違いないのかもしれませんが、今までやったことが無い分野にいきなり飛び込んだところで分かるはずもありません。

2進数がね・・・。コリジョンが起きた時は・・・。公開鍵暗号方式が・・・。

何言ってんのか全くわかんねえ!!!日本語で言え!

って日本語なんですけど。でも分からないものは分からない。

まずはこのような状況でした。

そして算数が苦手な自分にとって計算が不可欠な基本情報技術者試験はとんでもなく大きな壁となって目の前に立ちはだかりました。

勉強をしたが大事なことが分からず不合格

勉強を始めるにあたって、参考書を買い、ひとまずやってはいたのですが、結局のところなんでこれをやっているのかってあまり分かっていなかったんですね。

「何のためにやっているのか」という目的意識が無いとダメなわけです。

それなのに受けろと言われているから・・・。という圧倒的後ろ向きな姿勢で勉強をやっているものだから覚えることが出来ない。

脳は楽しいことや関心があるものしか覚えられないので、そもそもこんな姿勢じゃいけない訳です。

無理に楽しめ、ということではないのですが、それでも何のためかを意識する必要がありました。

パソコンはどういう仕組みで動いている?という根本的な理由って普通どうでも良い訳です。ひとまず動けば我々にとって困ることは無い。

それでも、仕組みを知っていると、「何故この事象が起きたか」ということに興味を持ってアタリを付けることが出来る。

システムエンジニアはそういう事象に対する問題の切り分けということから離れられないので、関心をいかに持つかという工夫をしないといけないんですね。

これが・・・全くできていませんでした・・・。故に最初に受けた1敗。

2回目の挑戦

1回目の不合格を基礎にしてもう一度チャレンジ。

ひとまず同じようにやってみよう・・・と思い参考書を開くのですが、やっていることが1回目と全く変わっていないことに気付いていないんですね。

驚くほど同じ。だからなんで出来ていないのかが分からないままループしてどうしようもなく落ちていく・・・。

 落ちたときに周りがすんげー煽ってくるんですよ。

「なんで落ちてんのwwwマジ受けるwwww」的な。現代の煽りは草生やすんか?的な。

落ちたことに説教を受け、「君がこんなだから上司がそういう目で見られるんだよ?教育も出来ないって評価になるんだよ?」と同じ会社の嘱託の人に言われる。

あれ、こんなに言われるもん?他の人言われてなくね?

急な逃避が必要になるくらい、ボロッカスに言われてもう受けるの止めるか・・・と思わせるくらいの勢いでした。

2回目の挑戦は何も得られませんでした。こんな思いをするならやめた方がマシだと思っただけです。

現場を移って3~4回目の挑戦

現場をその後も転々とし、現在の現場に配属されました。

新しい上司からは「基本情報技術者試験に受かれ。そういうもんだ。」と理由もわからず言われる。

いや大事なのは分かるけど、もういいやん・・・と半ば呆れかえってた私ですが、まぁそこまで言うなら・・・と受けました。

実をいうと、この上司、PM(プロジェクトマネージャ)試験という物凄く難しい試験に合格している猛者であり、「基本情報技術者試験くらい受かってないと認めん」といつも言っていた人なんですね。

それは、現場を転々として、認めてきてもらえなかった私に対して少しでも周りの人たちを見返してやれ!という意味が込められていたんです。

いや、分かるわけないやろ!ちゃんと言って!!

と思いましたが、照れ隠しもあったんでしょうね。恐らく。

3回目は2回目の失敗を踏まえて、結構勉強はしました。

それでも午前を流してやって結局午後の対策が適当だったんです。

そのため、午前が受かって午後は不合格だった訳です。

此処で初めて色々な点が結びつき線となって稲光が。

もう思い切って捨てちまえ!

この方針転換に踏み切りました。そうして今回受かる対策を行いました。

  1. 徹底的に午前勉強をする
  2. 苦手な計算は一切しない
  3. 暗記に徹する
  4. 記録を付ける

文系が持つ強みを最大限に発揮したエンジニア向きでない考え方ですね!

午前勉強

午前勉強を徹底的にやったのは、午後は午前の延長線にあると考えたからです。

厳密には違うのですが、基本的な考え方は午前に集約されているので、まずは言葉になれることに徹しました。

苦手な計算は一切しない

苦手な計算は一切しないというのは点を取れる気がしないからですね。

簡単な法則もあるけど、それさえ覚束ない。それならハナからやらずに他の勉強に時間を割いた方が良いや、という考え方です。

一応考え方については読み進め、なるほど、と落とし込んで問題はスルーするという形ですね。

暗記に徹する

暗記に徹するのは言葉に慣れたあと、文系ならではの得意に結びつけるにはという発想から来たものです。

実際関心を持つように「何故?」というところを理解した後で読み進めると頭にスッと入ってきたのでこれは正解でした。

記録を付ける

最重要。これこそが今回受かった秘訣と言ってもいいでしょう。

スタディープラス」と「みんチャレ」の2つがベストマッチでした。

どちらもスマートフォンで使用できるアプリです。

スタディープラスは勉強した時間を付けることで、累計時間も分かるようになり、

それを習慣づけに特化したSNS「みんチャレ」で皆に公開する。

すると、最低限の拘束力があるが故に続けなければと思うわけですね。

僕は記録を付けたからこそ、勉強を続け、また朝の通勤時間に必ず勉強するようになりました。

計15時間。恐らく少ないと思いますが、このほとんどが午前勉強に費やしたものです。

正直言うと、午後は前日に通して読んだくらいでした。

合格した気は今でもしていない

めっちゃ落ちた感満載ですやん・・・。

ってそうなんですよ。落ちたとしか思っていませんでした。

後半、と言ってもアルゴリズム(プログラムの設計書みたいな感じ)の問題や、プロジェクトマネジメントの問題が全く分からなかった。

何となくそれっぽい回答を塗りつぶしただけ。

何で合格したのかいまだに分からない。

鉛筆転がして相当運よく当たったとしか思いません。それくらいの出来でした。

それでも受かったことには違いないので、やーい!ともうふんぞり返ります。

受かったこと自体が評価されるのであれば、それを認めてもらうまで!

君がッ!認めるまでッ!驕るのをッ!止めないッ!

それでも、午後試験で「あ、これならいける」というのがいくつかあります。

 

  • 問題文をきちんと読めば、回答が導けるものを選ぶ
  • SQLの文法は暗記なので選ぶ

 

僕はこの2点だけで午後問題を選択しました。

抑えるべきところだけを抑えるということですね。これも良かった。

COBOLの廃止

あとはCOBOLプログラミング言語の一つ)の廃止が大きかったですね。

今回の試験で「COBOL」は廃止されることが決定しており、次回からPythonという言語にとって代わります。

時代の変遷でしょうか、僕は新卒からCOBOLの現場に配属され「化石」と呼ばれバカにされ続けてきました。

大型汎用機と言われるメインフレームによって動作するCOBOLは前時代のプログラム言語と言われますが、金融機関の中枢で今でも使われています。

ただ、置き換えるにしても、ソースコードが煩雑化されているため、他言語に置換などできようはずがない。莫大なお金がかかる。

そうしてずるずるとCOBOLが続いてきたわけですが、ようやく試験問題から「COBOL」が消えました。それは自分がやってきたことを否定されるかのような辛さがありました。

それだけに最後のCOBOL問題で合格したことはこの上ない喜びでもありました。

やってやったぞ!COBOL!と言ってやりたい。

今やCOBOLで動作するシステムはオープン言語と呼ばれる「Java」に置き換わったり、基幹システムを乗り換えるぞ、という現場が幾つもあります。

最初に書いた通りですが、システムはどんどん進んでいき、人間の我々もアップデートされなければいけません。

だからこそ今回の決断があったかと思いますが、やはり悲しいものは悲しい。

ですが、先に進まなければいけない我々にとってこれは恐らく正解なのでしょう。

結局、基本情報技術者試験って必要?

必要かどうかと言われれば、必要ではないでしょう。

ただ、受かったという事実が必要なのです。

受からないということ、それは「受かるための勉強ができない奴」なのです。

努力が出来ること、対策を考えられること。そういった面を見られています。

技術的な何かが向上するわけではないかもしれませんが、僕の中では受けて良かったものです。大嫌いだったし、だけど憎めない奴、みたいな感じですが、やっぱり振り返れば受けて良かったんです。

出来ないことを出来ない、と目の前で提示されるのはとても辛いですし、年齢が上がれば上がるほど失敗が出来なくなっていきます。

それでも数値化された基準は忖度無しに自分を評価します。

これは貴重な経験であり、受け入れていった方がのちのち楽になるものです。

だからこそ、一定の信頼を受けた法人企業による試験に価値がある訳で、受ける意味があります。

言葉で伝えられないあなたの信用や価値を、代わりに基本情報の資格が証明するからです。

最後に

いや、受かって良かったーと一言書けばいいものを5000文字使って散らかしただけなんですけど、書いて良かった。

可視化して始めてつらかったこと、受かって嬉しかったことを振り返ることが出来るんだなあと思いました。

やっぱり受かると嬉しいものです。努力が目に見えるということは代えがたい喜びですね。

皆さんも是非挑戦してみてください。

どんなにアホでバカと言われ続けた僕も、諦めないことで受かることが出来ました。

言われ続けたところで結果受かってしまえばコッチのものです。

耳を貸す必要もありません。頑張っていきましょう!

僕が勉強し、合格することが出来たキタミ式を貼っておきます。

気になる方は↓をクリックしてみてくださいね!

それでは。

柿生スタジオのまらえもんでした。